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瀬戸内の港町、備前市日生町のアトリエから

備前焼の新しいカタチをつくる陶芸作家

石橋庚和(こうわ)の芸術活動を紹介します。

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やきもの雑記  2009年 石橋庚和


ー無価値「芸術」論の序ー


前記『やきもの考』にて「芸術」とは人の心を映し出す鏡、接するものの感性に応じて生ずるものであると述べました。(2001年)


以来、「何のために作品を作るのか」いろんな矛盾と戦いながら今日行き詰まるところまでやってきました。


これまでのやきもの界の考え方では、より素晴らしくより特別なもの、より高価な「もの」として認められることが、芸術の向上であり、それの出来る者が成功した芸術家とされてきました。

そしてバブルの時代の中でたくさんの成金作家が生まれました。


だが彼らはだれのため、何のために作品を作ってきたのか・・・。

今日では、環境の時代にはいり、芸術家たちはその答を問われているような気がします。


造形芸術の場合、音楽や演劇、映像などと違い、形の「もの」が残ってしまうのでやっかいなのです。芸術的感動が「もの」の価値にのまれてしまい、本質を持たない世間的価値が生まれてくるのです。


本来、「芸術」とは、接する者との相対的関係において生じる内的世界の広がり、気の運動みたいなもの内的変化であって、作品はそのための道具にすぎないはずです。


それが「芸術」であって価格がつけられるはずもありません。


ここで困ったことに、私はこの「芸術」という事業を続けるためにも作品を売らなければなりません。

私の作品の世間的価値はそれほどないし、これから上がるとも思えない。


したがって、私の作品の価値を認めていただくというより、私にこの芸術運動を楽しくやらせてやろうという気持ちでおつきあい頂ければと思っています。


2009年 石橋庚和

『やきもの考』を読むyakimono_kou.html

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